普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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人の死を「亡くなる」という。

上に形「亠」(ナベブタ)は「人」を意味する。そして下の「L」はものかげを意味する。人がものかげに身を隠す形が「亡」の字だ。人が死ぬことを、ものかげに隠れたのだと古来の人々は捉えた。人の死とは無くなったのではなく、亡くなった(隠れた)のだ。

同じ 「亠」(ナベブタ)に「交」の字があるが、上の「亠」ははやり「人」の意味で、 下の「父」の字は人が足を組んでいる、交差させている形で、そこからまじわるという意味の字になったらしい。

線香の煙ははじめは目に見えるのだが、しばらくすると目に見えなくなる。しかしさっきまでは確かにあった。目にすることができた。では、煙は無くなってしまったのか。

煙は亡くなってしまったのだろう。そして周りのものと交わっていったのだろう。

人の死とはそういうものだと思う。

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by fumonken | 2018-03-26 16:37 | "不"不立文字 | Comments(0)

伝統

伝統とは、古くからのしきたり・様式・傾向、血筋、などの有形無形の系統を受け伝えることである。

伝統の言葉を見ると「統を伝える」と読める。「統」とはおおもとや基本という意味の目的語になり、「伝」は動詞といえる。

そこで、これが「言統」だったらと考える。「統を言う」となり、おおもと、基本を単に言うことになる。
単に言うことだから、その「統」の内容は新しいことでも、外から入ってきたものでも、もちろん古くからのことでも、その対象は限定的ではなくなるであろう。

しかし「伝える」という言葉には、伝える内容に時間的、系統的な意味合いをもつ。単に今の事象を言うのではない。時間軸の有無にこそ「伝」である意味がある。

現在の即物的な即興的な世界観とはずいぶん違う。

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by fumonken | 2018-03-05 11:27 | "不"不立文字 | Comments(0)