普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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人の死を「亡くなる」という。

上に形「亠」(ナベブタ)は「人」を意味する。そして下の「L」はものかげを意味する。人がものかげに身を隠す形が「亡」の字だ。人が死ぬことを、ものかげに隠れたのだと古来の人々は捉えた。人の死とは無くなったのではなく、亡くなった(隠れた)のだ。

同じ 「亠」(ナベブタ)に「交」の字があるが、上の「亠」ははやり「人」の意味で、 下の「父」の字は人が足を組んでいる、交差させている形で、そこからまじわるという意味の字になったらしい。

線香の煙ははじめは目に見えるのだが、しばらくすると目に見えなくなる。しかしさっきまでは確かにあった。目にすることができた。では、煙は無くなってしまったのか。

煙は亡くなってしまったのだろう。そして周りのものと交わっていったのだろう。

人の死とはそういうものだと思う。

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by fumonken | 2018-03-26 16:37 | "不"不立文字 | Comments(0)