普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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ルール=いいからやれ!

ルール。「rule」と書くが、語源は「まっすぐな棒切れ」でラテン語 regulaだそうだ。
「まっすぐな棒切れ」から「ものさし」の意になり、さらに派生して、我々が周知の意味「規則、法則、習慣、標準」などになった。しかし特筆すべきは「支配」という意味があることだ。故にruleの動詞は「支配する、思いのままにする。指示する」という意味をも持つことだ。

一方「規」だが、興味深いことに同じく「ものさし」が語源で、派生し「法、掟、手本」などの意になり、動詞としては「戒める、いさめる」という意を持つ。しかし「支配」という意は見当たらない。
「則」の語源は「鼎=見」に「リ=刀」でできており、「鼎」に刀で傷をつけて標準にしたと言う意で、「規」と同様の意になり、やはり「支配」という意は見当たらない。

大和言葉の「きまり」だが、古くは「決まり」と書くが、漢字の「決」の語源は「川の水が堤を切って流れる」で、結果がすぐ見えてしまうことから「決める、定まる」と意に派生したらしい。さらに興味深いのは「思い切って、勢いよく、すばやい」という意で、さらに「決心、決断」など「覚悟」の意ももつ。古代日本人「きまり」という大和言葉に「規」や「則」を当てずに、「決」の字を用いたのは当てたのは非常におもしろい。

日本人にとって「ルール」とは規則、標準という意味よりは、禅的な「いいからやれ!」に近いのではないか。


規則が支配まで派生した英語と、規則はあくまでも規則である漢字。



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by fumonken | 2017-03-29 13:24 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)