普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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庭造りもようやく最終段階に

今年二月下旬から始まった庭造りも、ようやく最終段階を迎えております。いまは、仕上げとして赤土をふるいに掛けて、きれいなものを表面に覆っています。四、五年後にはコケも生えてくることと思います。上の写真は赤土を巻く前です。きれいな赤土をまくとずいぶんと違うものです。
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by fumonken | 2009-09-28 17:37 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

夫婦別姓導入へ

非常に困ったことになりましたな、民主党政権になりますと。私は坊さんですから、私の信条的立場は保守です。今日、こんなニュースを見て非常に困惑して居るわけです。「民主党政権、夫婦別姓導入へ」。日本人にとって家族またはイエというものは伝統的に非常に重要な価値です。なぜ日本人の名前は、個人の名前よりも先に、家族の名字が先に来るのでしょうか。私は個の前に公を重んずる文化を具現化しているものだ思って居るわけです。そう考えておられる方は多いと思われます。

夫婦別姓とは、どういう事なのか。これは名字の選択の話ではありません。家族という文化的集合体よりも、男女という単なる科学的性別を重きに置く価値への移行のことです。男女とはどこの国に行こうが男女です。しかし家族というものは、その国やその地域によってそのとらえ方が違います。とらえ方の違いこそ文化です。男か女かという分け方はそれは生物学的、科学的なとらえ方です。

繰り返しになりますが、日本は文化的に家族というものを非常に大切にしてきました。それは目に見える家族だけではありません。ご先祖という過去の家族に思いをはせる。そして未来の子孫に思いをはせる。それが日本人の家族観です。その家族観の象徴の一つが名字です。結婚し、そのイエに嫁いだものが、そのイエの名字に変わる。それはその家の者になったという一つの儀式であり、覚悟でもあります。

夫婦別姓とは家族よりも男女、イエよりも個人を重きを置くという第一歩であり、日本のこれまで歩んできた文脈にはない価値です。それをグローバルスタンダード、文明的ととらえるか。
ただいえることは、今、私たちは何千年も続いていた伝統をまた壊そうとしていることは確かです。
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by fumonken | 2009-09-27 17:54 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)

どちらの言葉が心の支えになりますか?

先日、電車に乗っておりまして、ふと中吊り広告をみますと、こんな事が書いてありました。

「われわれが、これまで科学や文化や宗教において達し得たところは、これから得ようとしているところに比べれば、取るに足りない。それ故、すでに達し得たところに安住することなく、目標を目指して奮闘する前進の過程こそ肝要なのである」

この文面を読みまして、本当に唖然というか、人類は、まだこういう言葉に踊らされてしまって居るんだなーと思ってしまうわけです。石庭で有名な竜安寺にみなさんもよくご存じかと思いますが、こんな言葉の書いてある手水鉢があります。

「吾唯足るを知る(われただたるをしる)」

みなさんにとって、どちらの言葉が心に響きますか。ちなみに上記の言葉は関西学院大学の広告で、創立者のW.R.ランバスという方のお言葉です。
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by fumonken | 2009-09-25 18:20 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

調和の中で生きてこそ

いつも、「かぐら」さんには有り難いコメントいただいております。今回はブログを借りて、コメントに対する私の答えを書かせていただきました。

コメント有り難う。ちょっと私の方からコメントさせてもらいます。かぐらさんの視点、よーくわかります。確かに私はマンションに暮らしている人は快適だと思います。でも大切なことを忘れてはいませんか。それはマンションに住む自分の視点だけではなく、その周りに住んでいる人の視点です。普門軒の前にはいわゆるワンルームマンションが建っています。夜もずーっと街灯がついています。多くの人が住んでいますので、その空調機は一日中たえ間無く音を立てます。でも住んでいる人はそんなことは考えたこともないと思います。
住宅街にマンションに住んでいる多くの人は、町内会には顔を出さない。回覧板を回さない。もちろん掃除の日も出てきません。まさにダムのようにそびえ町内の流れの分断につながっていることは多々あります。

「和を以て貴ぶと為す」。これはかぐらさんもよーくご存じの言葉だと思います。生きるということは自分の快適さよりも、むしろ周りに不快はないか、そう言った視点も本当は必要だと思います。わたしはこの「和」とは目に見える横のつながりと同時に、過去や未来の縦のつながりも大切にせよといっていると思っています。それは日本のイエや先祖崇拝を大切にする思想に現れています。この周りとの調和の思想・心を受け継いでこその和楽ではないでしょうか。

家というものは所詮は物質であり、表層的なものです。しかし少なくとも、その表層的な家も、先ほどいった日本人の考え方というか、心持ち、思想が具現化されていれば、それは単なる物質ではありません。大切なことは、その家、道具、人の行為に、日本の調和の思想・心が宿っているかです。もし、そう言った心が具現化されたマンションなら和楽なマンションかもしれません。私はそう思っています。
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by fumonken | 2009-09-25 07:09 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)

発展途上国、日本

こんなニュースを目にしました。東京の浅草において、高層マンション建設計画を巡り、下町の文化的景観が損なわれるなどとして、近隣の宗教法人「浅草寺」と住民が、建設計画の許可の取り消しを求めて東京地裁に提訴したそうです。浅草寺から四〇〇メートルの位置に、高さ一三〇メートルのマンション。

この国は経済の発展を国の根本思想においています。言い換えると発展途上国なんですね。ずーっと発展を求める。

私はとても不思議に思うことに、何で多くの日本人はマンションに住みたがるのでしょうか。本当にわかりません。教えて欲しいです。普門軒の本堂の前にも学生向けのワンルームマンションがそびえております。あんなのに何で学生をすみたくなるのか。本当にわかりません。誰か教えていただけませんか。そんなにマンション暮らしは良いものですか。

ちなみにこの国の人の六〇パーセントは、築十五年以内の建物に住んでいるそうです。
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by fumonken | 2009-09-24 16:25 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)

秋のお彼岸

本日、普門軒では十九名の方にご参列いただき、秋のお彼岸を行いました。法要が終わったあと、私の方から少しお話をさせていただきました。なかなかうまく話すことができませんでしたが、勉強させていただきました。またその後に、友人たちがつくってくれたおそうめんのお接待をさせていただきました。

お手伝いにはたくさんの友人に来てもらい、本当に助かりました。非常に有り難いことです。本当に有り難いことです。合掌。
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by fumonken | 2009-09-23 19:30 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)

稲刈りをしてきました

昨日は稲刈りをして参りました。五月にお百姓の友人の田んぼに植えた稲が、もうすっかり稲補をつけております。皆さんもご承知の言葉にこんな言葉がありますね。
「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」
人格の高い人ほど、相手に対して態度が謙虚である。この言葉が浮かびますね。

ただ、稲刈りをしているときはそれはそれはしんどいものですね。稲刈りといっても友人の田んぼは鎌で借ります。コンバインなど有りません。先程の言葉よりもむしろ、昔のお百姓さんは本当にえらいなーと痛感いたしました。このとれたお米は、十一月に行う私の晋山式で祝斎(お祝いのお食事)として、出させていただく予定です。
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by fumonken | 2009-09-20 19:58 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

今日からお彼岸です

今日からお彼岸に入ります。いつもながらお彼岸週間の徳目を書いておきます。

第一日目、布施 常に他人のためにあれ
第二日目、持戒 世の中の規則を遵守せよ
第三日目、忍辱 何事も辛抱強くあれ
第四日目、ご先祖へお参り
第五日目、精進 本分を真剣に勤めよ
第六日目、禅定 確かな信念を体得せよ
第七日目、智慧 世相を正しく見極めよ
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by fumonken | 2009-09-20 15:33 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

国際連合?

日本人にとって「国連」といえば、国際連合と相場は決まっています。実は私たちが生きているこの世界には国際連合というものはないんです。

日本で国際連合と呼ばれている組織は英語名でUnited Nationsといいます。この名称には国際にあたる英単語はありませんね。ではUnited Nationsはいつから使い始められたか。それは第二次世界大戦中のアメリカで使われそうです。日独伊の三国をAxis Powers(枢軸国)とよび、アメリカ側をUnited Nationsと呼んだ。ではUnited Nationsとはどう訳すか。ご承知の通り連合国です。つまり私たちが国連、国連と呼んでいる国際連合とは、実は連合国のことなんですね。

日本と同様に漢字を使用している中華民国や中華人民共和国では、国連のことを「联合国」と訳しています。日本で用いられている漢字に直すと連合国にあたります。

世界中ではUnited Nationsを連合国と呼んでいるんですね。
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by fumonken | 2009-09-12 21:55 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

先日、東京に行って参りました…その一

先日、公務にて東京に行って参りました。東京は大きいですね。本当に大きい。ヒューマンスケールを超えております。

京都には御所がありますが、東京には皇居(もと宮城)があります。やはり東京といえば皇居の参観ですね。皇居には事前に予約して参観する場所と、予約なしで参観できる場所があります。今回は初めて事前予約の必要な場所の参観に行って参りました。

いやー、皇居は本当にきれいですね。緑も多く、広いですね。ここはもともと江戸城ですから、江戸城の跡もたくさん残っております。お城の櫓も残っているんですが、こんなことを「全部お城を立て直したらいいのにねー」と若い参観者が話をしておりました。

でもこの国の大多数はお城の立て直して、後世に伝えることよりも、ビルを建てて、経済を成長させていくことを是としているんです。お城を建てろと言っているんじゃありません。文化よりも経済、伝統よりも経済。あまりにも経済一辺倒ではないでしょうか。「武士は食わねど高楊枝」。この言葉も今は昔ですね。

平成の世、皇居の周りには高層ビルが雨後の筍の如く立ち並んでおります。戦前、こういう事態はあり得ません。皇居の周りに天皇陛下を見下ろすことになる高層ビルを建てることは「不敬罪」になるわけです。今の日本人は高層ビルを建てないと「不経済」であるとして、お寺や神社のまわりでもお構いなしに開発していきます。特に若い日本人の皆さん、一番大切なことは経済ではありませんよ。絶対に違いますよ。
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by fumonken | 2009-09-10 10:59 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)