普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

ブログトップ

<   2009年 03月 ( 15 )   > この月の画像一覧

鎮守ノ神ノ生来加護ノ恩

今日、弟弟子の得度式(とくどしき)でした。得度式とは簡単に言えば、坊さんになるための儀式です。得度式の詳しいことについては後日また書きたいと思います。すごく簡単に述べますと、感謝、懺悔(さんげ)、帰依、授戒という順に式は流れていきます。

最初に感謝の意を表します。「国土護衛ノ恩」「鎮守ノ神ノ生来加護ノ恩」「父母養育ノ恩」この三つの恩を表し、拝します。これはとてもとてもすばらしいものだと思います。坊さんになるために、何よりもまず、感謝の意を表する。

そんな得度式を終えて、今日のニュースを見ました。タイトルは「<鎮守の森>30年間で首都圏の3分の1消失」。日本人は戦後、何をしてきたのでしょうか。本当に本当に何をしてきたでしょうか。記事には「森が失われた寺社は、住民から「日当たりが悪い」などの苦情や、参拝客の利便性アップのため駐車場や道路が設置されたところが多かった。残っていたのは、人が入りにくい急斜面や自治体の条例で保全されている場所だった」と書いてあります。普門軒でも先日、近所の人にテレビの映りが悪いと言うことで竹を切ってほしいと言われました。本堂の向かいは建物の高さと悪名も高き¥い三階建てのマンション。鎮守の森はだんだん減っていきます。

古来より伝わる得度式の感謝の中には「鎮守ノ神ノ生来加護ノ恩」があります。
[PR]
by fumonken | 2009-03-31 21:46 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

海軍五省

先日紹介した五つの教えですが、これは旧海軍の教育の中で、その日の終わりに各自瞑目して毎日五分間行われたものに海軍五省(かいぐんごせい)と言われるものです。

昭和七年(1932年)に、初めて訓育(くんいく)に活用されました。海軍兵学校生徒は、夜の自習止め五分前のラッパが静寂な生徒館に流れると、当番の生徒が「軍人勅諭」五箇条に続いて、「五省」を各項目一つ一つゆっくり読み上げ、他の生徒はこれに合わせて黙誦し、その日一日の自らの行動や言動を反省自戒し、自ら人格の向上に努めたということです。自戒自律の根元を為すものであったのです。

戦前までの日本人の教育には、常に精神教育と技術・学習教育がありました。心技体といわれるように心をもっとも重んじています。職人には職人としてのわざと同時に心も教えられ、商人は商人としての技と心。学生は学生としての心と勉学。今日本人がもっとも忘れていることですね。
[PR]
by fumonken | 2009-03-29 18:10 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

お彼岸の後で

お彼岸で忙しく、ブログの投稿に空きが目立ちました。普門軒に入寺し、一年半あまり過ぎようとしています。仏道の道に入って、思い返せば、私は生きる指針を求めていたように思います。そのことに関することを考え続けていました。仏の教えはもちろん、日本人の伝統的に持っていた「人としての道」についてです。

どうしても私には、戦後の日本人の歩んできた「人としての道」について、両手を挙げてそれを受け入れることができません。「日本人は伝統的に何を大切にしてきたのか」、私たち、戦後の日本人は教えられてきたとは思いません。

いろいろ戦前までの日本人の「人としての道」をかいま見てきて、少し見えてきました。ここにそんな「人としての道」を示すものががあります。

一、至誠に悖(もと)るなかりしか…至誠に背くことなかれ
一、言行に恥(は)づるなかりしか…言行に恥じることなかれ
一、気力に缺(か)くるなかりしか…気力に欠けることなかれ
一、努力に憾(うら)みなかりしか…努力に憾むことなかれ
一、不精に亘(わた)るなかりしか…面倒くさがることなかれ


不況。不況もいいですが、そんなものに動じない心を持つようにするべきです。一つ、来月は上の言葉を念頭に置いて、生きてみませんか。
[PR]
by fumonken | 2009-03-26 18:46 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

庭造り再開

しばらく休んでいた庭造りですか。再開です。本堂の前庭はほぼ完了し、後は細かい作業だけです。本堂裏の庭も庭石と大きな木を移植してもらって、後は自分で進めようと思っています。今日は裏庭に灯籠を運んでもらいました。大きな庭石と灯籠でずいぶん庭らしくなってきました。
c0154437_21222631.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-18 21:21 | 作務 | Comments(0)

職人の道具

写真は職人さんののこぎりです。見てください。ものすごく細いのこぎりになっています。これははじめから細いのこぎりであったわけでなく、のこぎりの目を研ぎに研いでいった結果です。鋼のしっかりしたのこぎりだからこそここまで研いで使えるわけです。それ以上にこれはお金では買えない、職人さんの手や腕、体の一部といえます。
c0154437_21261146.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-17 20:21 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

今日は一休み

恵みの雨でしょうか。今日は庭造りも一休みです。急いでやってもいいものはできません。天気や天候に左右されるのも庭造り、いや本来の仕事の形でしょう。お百姓さんの仕事しかり、先日、普門軒に顔を出してくれた左官屋さんの仕事もしかり、雨樋を直してくれた板金やさん。雨の時は雨の仕事があります。それと読んで仕事を進めます。本来の人の仕事は天気や天候に支配されてる、美しい姿です。もう少し言うと季節とともに仕事も移ろいゆく。そういう生き方はしなくてはなりません。本当にそう思います。電気があれば夜でも仕事はできます。暖房があれば寒さも関係なく仕事はできます。それは人間を中心にした生き方です。人間のおごりというものです。

自然とともに暮らしていた日本人。自然の恩恵の中で暮らしてきた日本人。今の暮らし方は、ずいぶんとほど遠いものになってしまいました。ちょっとくらい貧しくとも、人間らしい暮らしをしたい。そう思っている人も多くいると思います。そんな人の中で、どうしたらいいのかわからない人。是非、普門軒でもかまいません、お寺に行ってください。お寺の暮らしは、もともとの日本人の暮らしが残っています。そこで学び、ヒントを見つけてください。必ず、道を切り替えていくことができます。ただし、それは幸せの道ではありません。幸せの道と言うよりも、不幸せの少ない道を解いていると思います。でもそれでいいんです。幸せは欲と紙一重ですからね。

そんなことを考えさせてくれる雨でした。
c0154437_946427.jpg
c0154437_9465394.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-13 09:53 | 作務 | Comments(0)

ほぼ形が整ってきました

庭造りも、いよいよ大詰めに入ってきました。庭石の石組みは九割ほど完了し、後は庭木の移植になると思います。これまでいろいろ庭に関して勉強してきました。特に坐禅の時はほとんど庭のことばかり考えて坐っていました。なかなかいいものができてきました。
c0154437_19254166.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-12 19:25 | 作務 | Comments(1)

どんどん形ができていきます

庭造りも六日目。石組みもずいぶんと進んできました。これまで庭の構想を練ってきた甲斐があります。それとなんといっても職人さんの腕の良さです。どんなに構想があってもそれを形作るのは人間の手、職人さんの腕です。私は恵まれております。師匠の寺の出入りの職人さんに作庭を頼んでおります。坪庭に茶庭や今から見える主庭などの在家の庭と寺院の庭は全くとまで言いませんが、かなり違います。寺の庭には思想があります。特に禅寺には、その庭にその寺の禅風が表現されています。

これまでもいろいろ庭を見て晩今日してきましたが、実際作っていくと最初の構想とは違ってくる点もあるのですが、それはその思想を追求した結果だと思ってきます。自分の描いた文脈がよりいいものになってきていると思えてきます。庭師さんにはたびたび迷惑をかけるんですが、よりよいものができあがってきました。
c0154437_12405457.jpg
c0154437_12413762.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-12 12:40 | 作務 | Comments(0)

今日は三尊石

庭の作庭も五日目。庭の真正面にあった石を端の方へ動かし、三尊石を組んでもらいました。といっても手作業。なかなかうまくはいきません。微妙なさじ加減一つで、石も生きるか死ぬかです。時間をかけて私も手伝いながら、五人で動かしていきます。庭師さんたちは実に、機敏な動きです。それこそ、庭木の剪定と違って、石組みは命がけの仕事です。ちょっと気をゆるませてしまえば、支えている木やワイヤーが飛んできて大けがをしてしまします。

おかげさまで、りっぱな三尊石が組み上がりました。ちなみに一番上の写真は、もとあった石の位置です。あ、そうそう、その奥が普門軒の庭の借景を台無しにしてしまった、マンションです。マンションが建つ前は京都の町が一望できたそうです。いまからはひたすら木を大きく、高くのばして、マンションを消し去るのみです。三尊石の写真はまた後日報告します。
c0154437_19967.jpg
c0154437_1993750.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-10 19:07 | 作務 | Comments(0)

今年から本格的に畑仕事開始

鶏問題も解決しました。今年からはいよいよノラ仕事に精を出そうと思います。昨日、友人が手伝ってくれて、畝も七つ完成しました。これで十分な耕地面積が確保できました。「春は萬(よろず)の種をまき、秋は実りを待つのみか」とお経にも出てきます。もっともっと寺らしい暮らしをしていくぞ!柵の向こうには鶏がいます。
c0154437_1191934.jpg

[PR]
by fumonken | 2009-03-08 11:09 | 作務 | Comments(0)