普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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カテゴリ:日課抄・歳時記( 441 )

宴もたけなわ

冬夜では宴もたけなわになってくると、一発芸の時間です。横笛を披露してくれたり、琵琶の演奏、オカリナの音など、お寺は大正時代か、昭和初期の雰囲気になってきました。本来もっている日本人の調子とは、それは音頭であり、節であり、七五調でしょう。それを心地よいと思える気持ちはまだまだ心の憶測にありますよ。

来年は私も何か一発芸を披露できたらと思っています。他のみんなも触発された様子でした。みなさんおつかれ様でした。来年もどうぞお越しください。
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by fumonken | 2008-01-12 10:33 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

冬夜:ちょっと過ぎてしまいましたが…

ちょっと過ぎてしまいましたが、十二月のこと。十二月の冬至の日、一年の内で夜が一番長い日です。その夜、お寺では「冬夜」(とうや)とよばれる無礼講の忘年会が開かれます。私がここに来て初めて信者さん(友達)を呼んでの行事です。ご馳走と薬水(お酒)が振る舞われます。

前日より買い物などに出かけて準備をしました。室内のしつらえ、掃除、お花を生けたり、軸をかえたり、そうそうご馳走はもちろん精進です。すべて野菜で作りました。生臭はありません。飯、汁、たき物、和え物…。そうそうウナギに似せたギウナというものや、レンコンハンバーグも作りました。

宴もたけなわになってくる頃…。
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by fumonken | 2008-01-11 09:51 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

四九日にすること…その1剃髪

僧堂(そうどう:修行道場)では、四と九のつく日を「四九日」(しくにち)といい、この日は剃髪(ていはつ)と言って、頭の毛を剃ります。また午前中は四九日掃除といっていつもより長めの掃除の日です。掃除の後は開浴(かいよく)といってお風呂に入ります。つまり四九日の日以外はお風呂に入れません。

私もできる限り、僧堂の生活用式を踏襲したいので、四九日の日に剃髪、四九日掃除、開浴をしています。剃髪は頭をお湯でぬらし、それからひげ剃りでそっています。お釈迦様は「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)の心が起きたならば、まず自ら頭の毛を摩(な)ずべし」とおっしゃったそうです。それで坊さんといえば丸坊主なんですね。
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by fumonken | 2008-01-09 09:39 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

火鉢暮らしいかがですか

そうそう櫓ごたつとは炭をつかったこたつです(ちなみにここには電気ゴタツはありません)。だから石油代が上がろうがあまり関係ありません。「火鉢暮らし」は本当にいいですよ。火鉢だとお湯は沸くし、餅は焼けるし、鍋は火にかけておけるし、加湿器にもなるし。一石何鳥にもなります。ここでは、解定(かいちん:就寝のこと)前に、火鉢のお湯をポットに入れておきます。そうすると朝には暖かいお湯が使えるわけです。あまったお湯を湯たんぽに使い、さらに余ったお湯でお茶を作っておきます。一晩で結構わきますよ。
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by fumonken | 2008-01-08 07:34 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)

今年はあったいですね

今年の冬は本当に暖かいですね。この小さなお寺の暖房は火鉢と櫓ごたつです。お客さんが来たときはストーブをつけます。ただし親しい友人、もとい親しい信者さんたちの場合はストーブはつけません。

私の中では七十歳以上のご老人がいる場合、もしくは六歳以下の幼児がいる場合はストーブをつけようと思っています。何でストーブをつけずに火鉢で過ごしているのか、それは冬は寒いものだからです。でも寒さって意外になれるものです。これは多くのお年寄りは「あたしゃ、暑さは弱いが寒さは強いよ」っていいます。みなさんもここに来るときは重装備でお越しください。
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by fumonken | 2008-01-07 11:42 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

お正月も終わり

お正月も終わり、また普段の生活が始まります。暮らしに終わりはありません。お寺の坊さんはその暮らしぶり自体にその坊さんの価値があると思っています。暮らし方、生き様はとっても重要です。「境涯」ともいいます。そんな境涯がにじみ出るような坊さんになりたいです。それは日々の暮らしをまじめに、質素に、淡々と過ごしていくしかありません。それでいいんです。そこに価値があるんだと思います。

ハレの日ではなく、ケの日(普段の日)ほど、坊さんはかっこよくなくちゃいかんと思います。そう信じて日々を過ごしていきます。
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by fumonken | 2008-01-06 13:41 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

家紋の謎

お寺では、旧家もそうだと思いますが、行事のあるハレの日には門幕を張ります。山門には白い幕を、玄関には紫の幕を張ります。

門幕にはお寺の家紋がついています。その家紋でおもしろいことがありました。この寺の家紋は「抱き菊の葉に菊」の紋。この紋は明治天皇自ら考案なさったもので、明治維新の功臣である西郷隆盛も、明治天皇より賜った紋です。「天皇を左右から補佐せよ」という意味が込められていました。西郷は恐懼(きょうく)して退下し、家人を集め、その旨を話し、「この紋は、一代限りのもの」と戒めたそうです。そのため、西郷家の子孫にこの紋は伝わっていません。

ここに二つの謎が出てきました。この寺は江戸時代中期に始まっています。家紋が明治天皇が考案されたとなると、その前は違う家紋だったのか? 二つ目の謎は明治四年(1871年)には皇族以外の菊花紋の使用が禁止されていたと言うことです。戦後には解禁されます。この小さなお寺の門幕には明治四十五年に作ったことが記されています。これはどういうことでしょうか。こういう歴史の謎の解明も坊さんの大切な仕事なんです。
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by fumonken | 2008-01-05 18:15 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

札配り

元旦から三日まで祈祷した般若札を四日に檀家さんや信者さんに配って回るのが古くからの習わしです。これを「札配り」といいます。でもこの寺は、町のお寺でもあり、昭和の初期に移築されたこともあり、今は檀家さんや信者さんと遠縁になっているので、その習わしはなくなってしまいました。是非私の代からこういった習わしを復活させて行きたいと思っています。

ちなみにお寺では元旦から三日まで檀家さんや信者さんが年頭のあいさつにきて、四日に和尚さんが般若札の札配りに回ります。私は今年、このお寺にきたばかりで右も左もわからなかったので、般若札は私の祖母にだけ配りました。来年からは檀家さんや信者さんにも配っていきたいと思っています。
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by fumonken | 2008-01-04 10:20 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

お正月の行事…修正会その2

修正会の祈祷は大般若経(だいはんにゃきょう)というとても長い長いお経を転読という読み方で読みます。それはとにかく大きな声で「大般若波羅密多経 巻第○○ 大唐三蔵法師玄奘奉就訳(だいはんにゃはらみたきょう かんだい○○ だいとうさんぞうほうしげんじょうぶじょうやく)」と叫び、ついで「降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)」とさけびます。大きなお寺では六百巻の大般若経があり、それをたくさんのお坊さんが大きな声を張り上げ、手分けして、読み上げるわけです。

でもここのような小さなお寺では一冊のまとめたものを、和尚さんが一人、大声を出して読み上げるわけです。それと同時にその期間、「般若札」(はんにゃふだ)というお札も祈祷されます。

ちなみにこの六百巻もある大般若経をまとめたものが般若心経なんです。
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by fumonken | 2008-01-03 18:19 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)

お正月の行事…修正会

禅寺では元旦から三日まで「修正会」(しゅしょうえ)といって前年のいろいろな過ちを懺悔し修正する法要・祈祷が、朝(っぱら?)に行われています。そしてこの三日間は檀家さんや信者さんが年頭の挨拶に来るわけです。でもこの小さなお寺にはその風習が残っていません。この二日間で四組くらいの方がお墓参りに来ました。残念です。でもこれから時間をかけて年頭の挨拶ができるように、信頼関係を作っていきたいです。

そうそう、普段の本堂の荘厳は以下の写真の通りです。ずいぶん違うでしょう。ハレとケのある暮らし、いいですよ。これは日本人の季節、自然とともに生きる暮らし方の表れです。
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by fumonken | 2008-01-02 11:37 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)