普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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終戦記念日に思う…その2

普門軒の建物は戦前から建っています。その玄関を背に立ち山門を見る。先々代の和尚様は昭和十七年五月、フィリッピンのバターン半島で戦死しました。

昭和十六年十二月二十三日、台湾から派遣されたフィリッピン攻略の主力部隊は本間雅晴中将率いる第十四軍です。第十四軍には京都の兵隊さん第十六師団が編成されています。その十六師団に先々代の和尚様もいたのです。相手はあのダグラス・マッカーサーでした。四月にはフィリッピン占領。この意味は1565年にスペインの植民地になってから三七七年ぶりに西洋人から解放されたことにもなります。

そんな戦いのおり戦死したのです。時系列から戦闘中に死んだのではなく、戦傷死かもしれません。この本堂、この部屋、この庭、そしてこの玄関。この山門をくぐって戦地に向かったんです。戻ることなかった訳です。そんなことに思いを老けながら、暑い夏、普門軒の玄関を見ています。
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by fumonken | 2008-08-18 19:36 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)