普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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お盆を前にして

祖先崇拝とは、既に亡くなられた祖先が、生きている我々の生活に影響を与えている、あるいは与えることができる、という信仰に基づく宗教観、宗教行為のことだ。


これは稲作との関連があるとされている。その理由はいくつかあるが、二、三ご紹介する。稲作はその土地に住み着き、移動しない生活を送りる。人が亡くなっても、その生活空間と遠く離れないところに埋葬することができる。いつでも祖先とそばに居続けられるのだ。そして稲作の作業は家族を単位とします。田は子々孫々に受け継がれます。田の大きさがその家族の富と直結する。また稲作の水利など共同作業は村単位として営まれた。それは家単位のみでなく同時に地域の祖先、神々の恩恵との考えが、祖先崇拝の原点になったということだ。


稲作により、縦軸として祖先のへの感謝が生まれ、横軸として家族地域への愛情が生まれる。



しかし現在、人々は生まれ育った地を移動でき、その仕事も土地・環境・季節とは直接関連しない場合が多い。その結果か、実際に、祖先崇拝の行為は非常に薄らいでいるといえる。


かくいう私も生まれ育った地を移動した。しかしかろうじて、坊さんになったおかげで土地・環境・季節と関連する営みを得たことにより、縦軸として祖先のへの感謝が生まれ、横軸として家族地域への愛情が生まれ、自覚することができた。


私は普門軒の住職として、普門軒の檀信徒へは祖先崇拝の大切を伝えていきたい。


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by fumonken | 2017-08-02 15:50 | Comments(0)