普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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六十九年目の終戦記念日

今日は六十九回目の終戦記念日となる。六十九年前、三年半にわたる対米戦争をしていたとは、なかなか想像もつかないくらい年月が経った。戦争に行った人、銃後を護った人。戦争経験者も随分と少なくなった。昨年は「永遠の0」という大東亜戦争をあつかった映画が、近年の映画の中でも突出した成績を記録しており、年代を選ばない映画であったことも特徴的だったという。この映画や小説を通して、大東亜戦争の一面を知った若い世代が多かったという。

私は今年四十二歳で、もちろん大東亜戦争の経験はない。祖父は2人とも明治生まれで当時三十歳後半だったので、直接、戦地に赴いてはいない。

母方の祖父に八月十五日のことを聞いたことがある。戦地には赴いておらず、田舎で、直接、空襲という大きな戦争被害を受けていないので、祖父の終戦の日の話には、私たちが学校で受けてきた、悲惨な戦場のイメージはない。八月十五日、それは暑い日だったようである。私の祖父は防空壕を掘っていると、村の人が「まあ戦争が終るで、防空壕をほらんでいいよ」と言われたそうである。その正午、はじめて玉音放送を通して天皇陛下のお声を聞きいた。録音、音響が悪く、音声はよぼよぼで、ところどころは理解できるが、しっかりとその内容はわからなかったという。日本が負けた、つまり敗戦だとは思わなかった。ただ戦争は終わったのだと言うことはわかったそうである。「やれやれ、これでもう空襲もない」「もう死なないですむ。ありがたいことだ」。私の祖父は思ったそうだ。

戦争が終わって一番はじめにやりたかったことは何かと聞くと、「子供たちを川で思う存分遊ばせてやりたかった」と祖父は言った。
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by fumonken | 2014-08-15 08:35 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)