普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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心を亡くすとは。

禅で言う「無」とは、心を亡くすという面もあります。

心を亡くすというと、「忘」という字は心を亡くすと書きますね。いやちょっと待てよ。「忙」という字も心を亡くすと書きます。

「忘」の「心」は部首でいうと「したごころ」。「したごころ」は心の上に何かをのせる。心が自の意志でこうなったという意味の字に使われるそうです。忠、志、忌、念、思などの字があります。

「忙」の「心」は部首でいうと「りっしんべん」。「りっしんべん」は心が何かに寄り添う。心が他の影響でこうなったという字に使われるそうです。怖、快、恨、悦などの字があります。

「忘」は自分で自分の心を亡くしたので「わすれる」。
「忙」は他のものに心を奪われたので「わすれさせられる」。

漢字とは本当におもしろいものです。
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by fumonken | 2013-03-17 22:02 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)