普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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今日の寅次郎

昨日の晩は近くの中学生がお別れに来てくれました。その子の「和尚さーん」という声に、トラはむくっと立ち上がります。そしてトラはその子の回りをよたよたしながら、ぐるぐると回ります。

「トラ、もう死んじゃうの?」
「そうだよ。もうすぐ死んじゃうよ。よく見とくんだぞ、生きること、死ぬことを見せてくれてるんだからな」

トラが横になると、その子は優しく優しくトラをなでてくれます。

時間になり、お母さんが迎えに来るまで、送っていってあげると、お母さんを見た瞬間、彼女は泣き崩れました。こういう経験をしてもらえ本当に好かったと思います。死んじゃったよと言う事後報告と、死んでしまう過程を自分の身体で看取するということでは、大きな違いがあります。きっと彼女も大きくなったとき、この経験をあらめて感じてくれることと思います。
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by fumonken | 2011-09-30 12:01 | 日課抄・歳時記 | Comments(1)
Commented by おぐま at 2011-09-30 13:21 x
今年は、色々なことがありました。
留年していた学校への復学。折り返し点に着ました。後は1月の国家試験に一直線です。

3月の大震災、2人の友人が津波に流され亡くなりました。
9月にはクラスメートが、それも誕生日に自室で遺体で発見されました。
そして・・・ 寅次郎。
命の重さは、生を頂いた以上、人間も動物も変わりはありません。
「今」を大切に寅次郎も生きています。
安らかに・・・

私は、ある事情でようやくの思いで数年前、京都にたどり着きました。
心は病んで灰色でした。
灰色の肉体と精神に和尚さん、お寺、寅次郎に一筋の光をいただきました。
お寺の経験は私を大きく変えてくれました。そして今があります。


ありがとう、寅次郎。