普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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「仕事」のもともとの意味…中国

驚くことに中国語には「仕事」という字はありません。「働」という字もありません。中国では仕事のことを「工作」といったり、「労動」というそうです。実は「働」という字は漢字ではなく国字(日本でつくられた字)なんです。ですから「労働」ではなく「労動」になります。ちなみに「工作」も「労動」も近代に入って日本より輸入した言葉です。つまり西洋の概念の言葉です。

私の信頼おける、尊敬する中国人の友人Oさんによると、「工作」も「労動」という字にはサラリーマン的仕事に対して使うそうで、農業や職人の仕事に対しては使ってこなかったそうです。それでは清朝の時代「仕事」に言葉は何を使っていたのか。清朝までは90%近くの人々は農民でした。ですから「仕事」を表す言葉としては「作」や「耕」という字を使っていたそうです。

事実、禅語にこんな言葉があります。「一日不作一日不食」。

「一日作(な)さざれば、一日食らわず」と読みます。Oさんによると仕事を表す「作」という意味には、西洋のような奴隷や苦痛という意味合いはないそうです。古代中国においてもともと「仕事」とは、何かものをこしらえる、ものをつくることを指したようです。それでは我が日本ではどうなのでしょうか。
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by fumonken | 2011-07-30 19:38 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)