普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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「仕事」のもともとの意味…西洋

縁あって、半年ほどフランス人が普門軒に居候としておりました。もうお帰りになりましたが、語源に詳しいこともあって、いろいろと西洋の言葉の概念を学ばせてもらいました。

「とらばーゆ」という就職雑誌がありますね。あの「とらばーゆ」ですが、知っている方もおられるかもしれませんが、フランス語の「仕事」という意味に当たる「travail」からきております。スペイン語では「trabajo」、ポルトガル語では「trabalho」といいます。この「travail」はラテン語の「trepalium」が語源だそうです。その意味大変驚いてしまうのですが、「拷問の道具」という意味だそうです。

アルバイトという言葉は、みなさんよくご存じの通りドイツ語の「Arbeit」ですが、ノルウェー語で「arbeid」、デンマーク語で「arbejde」、スウェーデン語で「arbetet」。この「Arbeit」の語源はゲルマン語の「arba」だそうです。その意味も大変興味深いのですが、「下男、奴隷、家来」という意味だそうです。

仕事という言葉に、「拷問の道具」、「下男、奴隷、家来」、「苦痛」という側面をもつ。これはキリスト教世界ではもともと仕事は罰であるという側面があります。アダムとイブは神様の約束を破ったがために、地上の楽園を追い出されます。つまり食べていくために自分で働かないといけなくなったわけです。

神様は罰として男性には「travail」つまり「仕事」という罰を与えたます。そして女性には「陣痛の痛み」を罰として与えたそうです。おもしろいことにフランス語で「陣痛」のことを「travail」といいます。

最後にもういっちょ。英語の仕事は「labor」ですね。この語源はラテン語で苦役、苦痛の意の「toil」だそうです。ちなみに英語でも「陣痛」のことを「labor」といいます。

それでは、日本語の「仕事」という意味はなんでしょう。これは次回に回しましょう。
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by fumonken | 2011-07-29 19:09 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)