普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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我慢と辛抱

「我慢」は、仏教の言葉です。仏教で「慢」は、思い上がりの心をいい、「我慢」は、自分に執着することから起こる慢心を意味し、「高慢」「驕り」「自惚れ」などと同義語でした。
そこから意味が転じ、我慢は「我を張る」「強情」などの意味で使われるようになりました。
さらに、近世後期頃から、現在使われている我慢の意味となった。

一方、「辛抱」は、辛いことや苦しいことを、堪え忍ぶことです。この世に生を受けこの世を去る時まで、心を修める一生のさだめ(法、修行内容)を、心法と言ます。この心法が、辛抱の語源とも言われております。辛抱を仏教の用語に置き換えると「忍辱」といい、六波羅蜜(ろくはらみつ)、仏教者の六つの徳目でもあります。

これらの意味合いから、我慢という姿勢は後ろ向きで、辛抱という姿勢は前向きで向上心が伴うと言われます。ですからお寺では、我慢強いではなく、辛抱強い人間になりなさいということばを使うのです。
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by fumonken | 2011-07-20 20:35 | 禅・仏教について | Comments(0)