普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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自動販売機争論

石原慎太郎都知事が再選されました。個人的には喜ばしいことと思います。石原都知事が当選後のインタビューで自動販売機の是非をおっしゃっておりました。都知事が節電のため自動販売機の不使用を求めていることに言及したことを私も強く支持します。

私は学生時代、町並みや景観の保全の勉強をしておりました。そのときいつも思うのが立て看板や電信柱・電線と自動販売機の乱立です。皆さんのご存じの通りヨーロッパの町並みには電線や自動販売機は皆無に近いですよね。私は日頃、西洋に負けない日本の良さを強調しているのですが、町並みに関しては日本は非常に劣ります。これは日本の文化が劣っているのではなく、戦後日本人の思想が間違っているからです。

どう間違っているか。それは異常なまでの個人主義、自由主義思想です。個人の敷地において、自動販売機を設置することを、今の公は止められないのです。たとえ変な立て看板や建物がつくられて、町並みを壊してしまっても基本的には公は止められません。個人には自由があるからです。表現の自由があるからです。迷惑ではないかどうかは、個人の意識に任せるしかないのです。たとえ周りがいやがっても、止められない。そういうことが積み重なり、時間が経って行くにつれ、日本人の意識はどんどん低くなり、いつしか我欲がそれを支配するに陥ったわけです。私は自動販売機屋さんには申し訳ないのですが、自販機は我欲の象徴だと思っています。都知事の言うとおりなくても良いものです。

ちなみに自動販売機4台分で、一般家庭の電気消費量と同じだそうです。
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by fumonken | 2011-04-14 14:16 | 日課抄・歳時記 | Comments(2)
Commented by では at 2011-04-14 22:41 x
個人主義と自動販売機を結びつけるのは、滑稽としか言いようがありません。「慢」も押さえ、世の名しっかり見て見るとをお勧めします。そその間、寺は預かっておきます。
Commented by ponta at 2011-04-23 14:12 x
残念ながら、石原慎太郎氏はそのような高尚な考えから自販機撤去を謳っているのではないように思います。東京の文化、日本の文化を何ら顧みず、東京“乱開発”の元凶です。
「東京は日本のダイナモ」とは、裏を返せば単なる東京のエゴです。東京の権益ばかりを主張する彼は、まさに我欲の人です。わずか3,600億円の都税を地方に回されただけで目くじら立てている人間が、どうして「東北のために東京が貧乏になったっていいじゃないか」などど言えるのでしょうか。彼は100億円程度の援助で被災地に義理が返せたと思っているのでしょうか。はした金で原発建設をのまされるこの国の制度のどこに“義”があるのでしょうか。