普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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この国のこころでないもの…資本主義

経済学者のカール・マルクスはその著書『資本論』の中で資本主義を以下のように定義した。資本主義とは「生産手段が少数の資本家に集中し、一方で自分の労働力を売るしか生活手段がない多数の労働者が存在する生産様式」。そういう社会を資本主義社会というわけだ。

その特徴として
1.私有財産制
2.民間企業による生産
3.労働市場を通じた雇用、労働
4.市場における自由競争

私は仏教徒として答えたい。資本主義社会は仏道の理想的社会ではない。全くもってない。むしろ真反対の社会である。無我の世界観である仏教において、私有という考え方は卑しまれるものである。自由競争ももちろん恥ずべき考え方である。そもそも仏教の世界において資本主義社会は生まれようはずがない。

私有ではなく公有財産であろう。公といっても国家ではない。「みんな」である。みんなのもの。みんなとは、今生きている人だけではない、これまで生きてきたもの、これから生きるもの。人間だけではない、動物、植物、衆生である。みんなとは衆生である。財産とはみんなのもの。

この点からみても、資本主義社会は仏教の世界観において理想的な社会ではない。
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by fumonken | 2010-10-22 17:11 | 日課抄・歳時記 | Comments(2)
Commented by 一人 at 2010-10-26 22:34 x
資本主義はベストな制度ではない。今現在でベターな制度。
共産主義の結果は歴史が証明している。
Commented by ponta at 2010-11-17 17:49 x
共産主義の結果はまだ出ていません。なぜなら、共産主義は実現されていないからです。真に共産主義が実現されていれば、そもそも戦争というものは起こり得ません。争う理由がないからです。社会主義と共産主義は違います。ニュースを聞いていれば、共産主義という言葉はほとんど使われないことに気が付くはずです。

資本主義のすべてが間違っているとは言いませんが、私は、金を右から左へ転がすだけでのうのうと暮らしていける世の中は間違っていると思います。