普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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日本人にとって教育と学習

「習うより慣れよ」という言葉があります。私の友人の外国人は空手を習っています。その師匠に何度も何度も繰り返して、体で覚えなさいと言われたそうです。

戦後の日本の公教育は、アメリカの教育をモデルに改変させられました。「させられた」とは、戦前の日本の伝統的な教育を破棄させられ、子供を主人公にした教育制度になったわけです。日本の伝統的な公教育は、その言葉から分かるように、大人が子供に「教え育む」わけです。主語は大人です。一方戦後は「教育」ではなく「学習」になり、子供が「学び習う」わけです。主語は子供になりました。戦後の日本人の教育観はここからおかしくなりました。世の中のための教育から、子供のための学習になった。これはすべて個人主義が戦後の思想の中心にあるからでしょう。

私は個よりも公を重んじる日本の伝統的な思想を大切にすべきと思いますから、はやり学習偏重の現状から、大人として教えるべきことを教え伝える教育に戻るべきだと思います。
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by fumonken | 2009-07-11 10:19 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)