普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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ブータンの国民総幸福量

ブータンでは、GNP(国民総生産)という尺度で国の発展を計っていません。GNH(国民総幸福量)という尺度を使っています。

仏教の教えで言う幸福とは一人ではありえません。人と人との関係の中においてのみ成立します。現在の欧米的な幸福という見方、個人の財産や利益など生活が豊かになれば幸福である、また人権、自由、権利などの保障、改善されれば幸福に近づくという見方は、仏教的に見れば非常に引く尺度なんです。

財産が多い、人権や自由があると言うことは、他人から見れば得ではありますが、仏教的徳を積んだことには成らないわけです。人と人との関係がよりよくなっていくことこそ、幸福に近づいていく、仏教ではそう考えています。では人権、自由、権利、財産などでななんなのか。それは調和、同情、慈しみ、寛容そして謙虚などです。これらは仏教的に非常に高い徳なわけです。

この日本も七十年近く前まで、確かに仏教という教えに基づく暮らしがありました。それは今のブータンのような国であったということではありません。ブータン仏教ではない、日本仏教という教えに基づく暮らしがあったんです。人々はご先祖様に感謝し、我を滅し他人を思う。この国をもう一度美しい国にもどしたい。
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by fumonken | 2009-05-19 18:51 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)