普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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昭和の日に思う

今から二年前、祝日「みどりの日」は「昭和の日」と改められました。とてもすばらしい改正です。日本史上最も長い元号。昭和という時代はとても重要な時代です。「みどりの日」という名称では、単なる休日です。祝日と祭日は同じですが、祝日はお祝いをする日であって、休む日とはと違います。

今の日本人は日本の国、歴史、文化を自分のことと感じる感覚を失ってしまいました。今の日本人にとって歴史や文化はもはや伝統でないんですね。歴史は過去です。文化は文化財です。伝統としてつながっていないし、受け継がれていません。歴史は単なる過去でしかなく、文化は単なる文化財となってしまった。自分の人生観や生活とは何の関係のないものなんですね。

京都は土地柄、有名な社寺仏閣、歴史的な景観があり、多くの人たちがそれらを見に来ます。でも多くの人にとって、それらは観光目的であって、宗教的意識は皆無に等しい。そこから感じたものを自分の生活に生かしたり、人生観を感じたりすることはないに等しい。それはお寺や神社は単なる文化財としてしか映っていない、伝統的景観も過去の遺物として映っていない証拠でしょう。

それはなぜでしょうか。その理由は伝統に対して敬意を表さない教育を受けているからでしょう。学校教育だけではありません。戦後六十年、学校でも、家庭でも、もちろんお寺や神社でも、そういう教育をしてこなかった。「昭和の日」に伝統教育の必要性を痛感しています。
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by fumonken | 2009-04-29 21:44 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)