普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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海軍五省

先日紹介した五つの教えですが、これは旧海軍の教育の中で、その日の終わりに各自瞑目して毎日五分間行われたものに海軍五省(かいぐんごせい)と言われるものです。

昭和七年(1932年)に、初めて訓育(くんいく)に活用されました。海軍兵学校生徒は、夜の自習止め五分前のラッパが静寂な生徒館に流れると、当番の生徒が「軍人勅諭」五箇条に続いて、「五省」を各項目一つ一つゆっくり読み上げ、他の生徒はこれに合わせて黙誦し、その日一日の自らの行動や言動を反省自戒し、自ら人格の向上に努めたということです。自戒自律の根元を為すものであったのです。

戦前までの日本人の教育には、常に精神教育と技術・学習教育がありました。心技体といわれるように心をもっとも重んじています。職人には職人としてのわざと同時に心も教えられ、商人は商人としての技と心。学生は学生としての心と勉学。今日本人がもっとも忘れていることですね。
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by fumonken | 2009-03-29 18:10 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)