普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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「弁当と怪我は自分持ち」

今日、植木屋さんに大きな杉の木を切っていただきました。植木屋さん、庭師さん、山師さんは、職人さんです。特に外で働く職人さんですね。太陽とともに働くので朝が早い。いいですね。自然を相手にしているので、性格もサラリーマンよりは荒いけれども、人間味があります。

茶礼(されい:おやつ)の時間に、お寺に来る小学生の話になり、教育の話に広がりました。そのとき、おもしろい話を聞きました。「弁当と怪我は自分持ち」、という言葉です。職人さんは仕事現場では弁当は持参です。そして怪我も自分持ちということなんです。つまり怪我をしたのは自分が悪い。「自己責任」というと現代的な言葉なので、冷たい語感をうけますが、要は自分が悪いということです。ちゃんと自分で気をつけろ。

伝統的な産業の職人さんたちは技だけでなく、心意気や心構え、受け継いでいるんです。学校の先生は確かに戦前からある伝統的な産業の従事者かもしれませんが、「悪いことは悪い」といえる伝統は受け継がれておりませんね。もっというと日本人自体二〇〇〇年間続く伝統的民族族です。でも今の現状、その歴史、伝統を受け継いで生きているか、そういうものに対して謙虚であるか、答えは皆さんがご承知の通りですね。
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by fumonken | 2009-02-19 19:24 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)