普門軒の禅寺日記・京都の宿坊・お寺に泊まる

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新年あけましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。
昨年は、世相を表す一語に「変」が決まりました。ものは豊かになったが、心は満たされない世の中になったといわれて久しい昨今を象徴しています。
「心が満たされない」とはどういうことでしょうか。現代に生きる私たちは他者との比較によって成り立つキリスト教を背景にした西洋思想でものをとらえ、すぐに判断できる「もの」「結果」「地位」「お金」などが多くの面でその重視される世の中になってしまいました。
私は日本人はこういう世の中だからこそ、仏教を背景にした東洋的、日本的思想で見直すべきだはないかと思っております。仏教の根本思想はそもそも分別相対的な観念を全く挟まない世界観です。坐禅は二十三、四分じーっと坐っているだけです。坐り終えた後すぐに「結果」が出るわけでも、「御利益」があるわけでもありません。一年坐っても、三年坐っても目で見える「何か」があるわけでもありません。でも坐る。この思考回路こそ、私たち日本人の持っていた思考回路でり、そういうことのできる人に対し、尊敬の念を抱いてきました。
禅語に「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」ということばがあります。足元を見よ。目の前の状況、すぐにわかる結果に惑わされるのではなく、長い目を持って生きている力をつけていきましょう。
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by fumonken | 2009-01-01 12:46 | 日課抄・歳時記 | Comments(0)